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ガーデンセラピーについて

千葉大学園芸学部 岩崎准教授のお話ー環境健康学とガーデンセラピー

 
この記事を書いている人 - WRITER -
グリーンセラピスト 三井 勇樹
グリーンセラピーでは、緑や花がすべての方に親しまれる環境づくりを行う事で、植物そのものが人間関係、病気、ストレス等の社会問題の緩衝材となるよう”緑のチカラ”を最大限に有効活用したいと考えています。
■保有資格■
・ガーデンセラピーコーディネーター1級
・2級エクステリアプランナー
・ライティングコーディネーター
・福祉住環境コーディネーター2級
・ブロック塀診断士
・愛犬家住宅コーディネーター

所属している団体、ガーデンサービス研究会の研修にて
千葉大学を訪問してきました。

千葉大学は国立大学法人唯一の園芸学部として100 年の歴史と伝統を持っている由緒ある大学です。
緑が多く、年季を感じる木々が植わっている様子からも歴史を感じます。
この度勉強会の仲間でもあり、卒業生でもある千葉の会社社長がセッティングして下さり、
千葉大学園芸学部 岩崎准教授が行っている研究に関わる話を聞く事ができました。

岩崎先生は「環境健康学」という分野において研究をされており、
これまでは関わりの低かった異なる分野を繋げて研究を行なわれています。
専門的に言うと「学際分野」と言われるようですが・・・
とにかく日本ではとても珍しく、
これからの未来を考える上では必須と思われる研究をされています。
さらに詳しくいうと、環境、造園、医療、福祉、植物等にまたがって関わりを持ち
横断的に研究を行っているといえます。
その為違う学部とも関わりを持ち、他学部生徒にも講義を行う事もあるそうです。

今回の講義では、冒頭に人間のメカニズムについてお話しをして頂きました。

※参照元:「緑地福祉学の構想と実践」岩崎寛先生論文より

一度は耳にした事があるかもしれませんが、
交感神経と副交感神経の簡単な仕組みや、
ホルモン分泌の異常から見られる症状等について教えて頂きました。

ストレスが神経系に悪影響を及ぼし、そこから連動するように
内分泌系と免疫系が乱れていく事で体調を崩すようになるようです。
逆にいうとこの「人間の恒常性(ホメオスタシス)」のバランスが良いと
体調が良いといえるとの事。

近年では医学的な研究も進み、実際に「緑」の効果でストレスが緩和され
体調が良くなるというエビデンスも見られるようになってきています。

その事例のひとつとして岩崎先生の研究の中で、
ラベンダーを使った研究結果はとても興味深い内容として印象深く残りました。

ラベンダー畑を目の前にして血圧測定を行ったところ、
血圧が高い人は下がり、逆に低い人は正常値に近づくという
面白い結果を得る事ができたそうです。

まさに自然界における植物の力といえるのではないでしょうか?!
病院で出される薬で血圧を下げる薬はあっても、
低い人が正常値に近づくような効果はまず期待できないといえます。
ラベンダーというひとつのハーブの事例をとっても、
自然界の植物を万能薬として活用できる可能性を感じる事ができます。

また植物と関わる活動には、園芸作業もあげられます。
園芸作業を通じた身体における運動機能の回復、
いわゆるリハビリテーション等の活動では、
植物を活用した「園芸療法」にも注目が集まっています。

園芸作業を行う事は、実にたくさんの筋力を使用するとの事です。
リハビリ効果が高く、脳も刺激される為、
心身両面での効果を期待する事ができます。
実際に園芸活動を通じて測定した
筋力の結果についても話を伺う事ができました。

その他にも看護学部の学生との取組み事例、
千葉大学傘下の支援学校における事例紹介もして頂きました。

我々、庭に関わる仕事をしている者にとっては
とても勇気づけられる話をたくさん聞く事ができました。

「庭」という「場」を通じて、
少しでも多く緑と触れ合う環境を作る事こそが
私たちの役目であり、また伝えていかなければと思い知らされました。

後半には岩崎先生自ら、千葉大学内を案内してくださいました。
校内はどこを見渡しても緑が豊富で、
バツグンのロケーションにて学べる学生達が羨ましくも感じました^^

岩崎先生の話の中で、すごく印象に残っている話がもうひとつあるのですが・・・

最近、厚生労働省の方針が大きく変わったという話を伺いました。
これまでは政府として難病や高度医療に重点を置いた
医療政策を取っていたようですが、ここ最近それが、
予防医療に重点を置いた施策に変わったとの事です。

病気を治す事を目標に掲げて、医療技術を進展させてきましたが
現代病ともいえるうつ病等の「こころの病」が多くなり、
最先端の医療技術をもってしても治すことができないのが現実となっているようです。

その為、自己治癒力を高め、自分で治す、
または病気にならない健康状態を維持する事が
とても大事になってきています。

一方で日本の医療保険制度においても多くの危惧が抱かれています。
日本の国家予算の半分が医療費に使われているというのをご存知でしょうか?!
医療費負担はこれからも上がっていくと試算されており、
この問題解決においても予防医療の考え方は
避けては通れない道であるともいえますね。

人類が原点を見直し、自然と共にうまく
共生していかなければいけない時代に
なってきているともいえるのではないでしょうか。

少しでも多くの方が「庭」を通じて健康を取り戻す、
そんな目標を掲げ、ガーデンセラピーの理念のもと
引き続きグリーンセラピー事業にまい進していきたいと思います。

たくさんの”まなび”を頂いた岩崎先生に感謝です。

この記事を書いている人 - WRITER -
グリーンセラピスト 三井 勇樹
グリーンセラピーでは、緑や花がすべての方に親しまれる環境づくりを行う事で、植物そのものが人間関係、病気、ストレス等の社会問題の緩衝材となるよう”緑のチカラ”を最大限に有効活用したいと考えています。
■保有資格■
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・2級エクステリアプランナー
・ライティングコーディネーター
・福祉住環境コーディネーター2級
・ブロック塀診断士
・愛犬家住宅コーディネーター